「奥華子 デビュー20周年 全国弾き語りツアー FINALE」

2026年2月12日(木曜日)
会場: 北とぴあ さくらホール(東京)
公演時間: OPEN18:30/START19:00
昨年7月27日。デビュー20周年記念日を迎えた奥華子の弾き語りツアー。
札幌でのファイナルを経ての東京でのフィナーレだった。
20周年の記念日当日に行ったのは、LINE CUBE SHIBUYAでの1夜限りのバンドライブだったため、どうしても弾き語りを東京でやりたいということで、急遽、フィナーレをやることになった。
黒だけの世界のステージ。センターにグランドピアノ、そして、下手にキーボードがあるだけ。
グランドピアノが照らし出され、それ以外、最初にステージで光っているのはランプが3つ。
奥華子は、そのまま、グランドピアノの前に座り、天を仰ぎスッとその世界に入りこんでいった。
M 遥か遠くに
『何のために頑張ってるんだろう。弱気な顔が窓に映っていた』
『こんなにもたくさんの人がいてすれ違い出会い続けても私を待ってくれる人は何で一人もいないんだろう』
平日の夜のライブ。仕事終わり電車に乗ってそんな気持ちになっていた人もいたかもしれない。

M 手紙
2曲目は、20周年を振り返る中で大事な曲を選んだ。
弾き語りライブは1対1で1人1人と手紙を交換するようなものだと思っていたという彼女。
あるとき曲ができないときにファンの方からもらった手紙の中にこうあった。
『いつも奥華子さんのつくった曲で元気をもらっているので今度は僕がつくったお米を送ります』
そのときに人はそれぞれ役割があって自分ができることは曲を作ること。
そのお返しをしようと思って作ったのがこの曲だったそう。
そして、グランドピアノから、キーボードの前に移り久しぶりに歌う曲といって歌ったのは「素顔」。「冬花火」だった。
その後、自分の中で失恋ソングの代表曲だと思っているという「楔」。そして、「初恋」さらにもともと「やさしい花」のアンサーソングとして作った曲だったが、名古屋のテレビ局では赤ちゃんのいとおしい姿とともに流れる「愛を見つけた場所」と続く。
そして、去年ツアー中に、大阪野音で新曲として披露した曲。
M 会いたいと思えること
この曲はひさしぶりに恋愛ソングを作ろうと思って作ったとのこと。恋愛にはいろいろな段階があって人を好きになってつきあようになって。倦怠期だったり、結婚したり、いろんなシチュエーションの曲を作りたいと思って作った曲だったそう。
一緒にいるけれどこれでいいのかなと思っている時期の曲だという。

そしてじっとりしたライブの中もっともはじけたのは「しわくちゃ」と「Birthday」
曲中に2月生まれの人を数えて会場に来ていた37人が2月のバースデーを祝ってもらった。
さらに、怒涛の失恋ソング枠へ。
ここで話したのが奥華子が失恋ソングを歌う理由だった。失恋ソングの本質は、
失くして初めて気づくその人の大切さを歌ったもの。
命の終わりがあるように恋はそこにいつまでもない。大事な時間なのに。
そんな大事なことを人は忘れるからこそ彼女は失恋ソングを歌う。
しつこいぐらいその思いを歌にしていこうと思ったという。そんな中で歌ったのが「最後のキス」。
作ったときには自分でも何か腑に落ちていなかった曲であまり歌っていなかったけれど、今がこの曲を歌える時なのかもしれないと。
そこから、「透明傘」「迷路」「ピリオド」と続いた。
そして、昨年「THE FIRST TAKE」に出演した話から本編最後のブロックへ。
生きていくことは変わっていくこと。変わらないものは過去にしかないんだと思って歌ってきた。
自分一人の中にあるものだけではなく誰かと共通にもっている変わらないものがあることは、すごく幸せなことだと、奥華子はいう。
そしてこの20年でファンのみなさんとの中にもいろんなことがあって、いろんなライブがあっていろんな場所で会って。そのすべてが変わらない思い出。
その記憶が自分の中にあることが本当に幸せだと思うとのこと。この20周年ライブに来てくれたことを感謝しつつ歌ったのが、まさに、今も、色濃く、一緒の思い出の中にある曲たち「変わらないもの」「ガーネット」だった。
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アンコールの拍手の中、現れた奥華子は、こんな話をし始めた。
弾き語りがすごく怖いと。でも1番自分らしく伝えられるような気がしてずっと続けているスタイルだという。
そして想いは初めてのホールライブへ。そのときの客席は1000。
バイト以外自分の居場所が見つけられなかった彼女が初ホールで自分の居場所を見つけた。
その時のみんなへの感謝の気持ちを歌った歌を。
この20年間ずっと変わらず。みんなが自分の居場所をくれていることに感謝を込めて。

M タイムカード
歌い終わったあとファンからの『華ちゃんこれからも一緒に歩いていきます』の声に『ありがとう』と答える彼女は言葉を続ける。
こんな風にまた歌えるなんて思ってなかったと。
この20年。良いときもあれば悪いときも。いろんなことがあってそれは自分だけじゃなくて誰もがそうだと思う。
そんな思いで自分なりの音楽を作って細く長く歌っていけたらと誓っていた。
この20周年ツアーのフィナーレでは、「タイムカード」の後は、20年前のデビュー曲ではなく、出来立ての新しい曲を歌うと、タイトルがまだ決まっていない曲を披露した。
サビで「好きになってしまったものはしょうがない この気持ちをなくすことなんてできやしない」が印象に残るこの曲は、恋の1つの沼的な側面だった。
アンコールラストは、明るい気持ちで「Happy days」で締めくくられた。

20年かけて奥華子が作ってきた自分の居場所。それはファンにとっても自分の居場所となった。
これからもその場所はなくならない。
それがわかるのが昨年の大阪野音で発表した新曲と今回のフィナーレで披露した新曲の2曲だった。
奥華子は、今、次のステップに迷いがないことを見せてくれたのではないか?
これからも、恋愛のいろんな段階を歌い、恋のすばらしさを忘れないための「失恋ソング」を歌い続ける。
そんな決意も見えたライブだった。
最後にライブの終了時間が予定オーバーにつきグッズ販売がなくなってしまったことを記す。
それはそれだけライブの内容が濃かったということ。奥華子の思いが溢れるライブだったことは間違いない。

次回のライブは、3/14(土)14:00 〜 『奥華子 野外フリーライブ in 新宿アイランド』
ライター 関谷“arare”明子 (BAYFM 「奥華子のLagan de Talk!+」構成作家)
Photo by 小野百恵
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1.遥か遠くに
2.手紙
3.素顔
4.冬花火
5.楔
6.初恋
7.愛を見つけた場所
8. 会いたいと思えること
9.しわくちゃ
10.Birthday
11.最後のキス
12.透明傘
13.迷路
14.ピリオド
15.変わらないもの
16.ガーネット
アンコール
17.タイムカード
18.新曲
19.Happy days
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